墓じまいと改葬先
1.遺骨の改葬先
墓じまいをするには、お墓に納められているご遺骨をどうするか決めなければなりません。最近多くのお寺や霊園には永代供養墓があり、家族墓を墓じまいした後、同じ寺院や霊園の永代供養墓への納め替えするのも選択肢の一つになっています。この場合、供養はお寺や霊園に任せることになりお墓にかかる費用も契約時のみとなります。墓じまい後の改葬先としてどのような形態があるか以下をご参照下さい。
1 一般墓地
2 永代供養墓
3 樹木葬(自然葬含む)
4 納骨堂
5 海洋散骨
6 手元供養
【解説】
墓じまいした後の改葬先および埋葬形態の調査によるとほぼ7割が一般墓を選択しています。この中には寺院墓地から民間霊園への墓じまい改葬が多く含まれ、寺院離れが加速している現状があります。その他、お墓参りの関係上、郷里の墓地を墓じまいし近くの霊園に移し替えを行うなど交通の便を考慮する改葬が行われています。また、少子化の影響から承継者不足の傾向があり永代供養墓もしくは永代供養付き樹木葬(自然葬)を選択する方も増えており、埋葬形態の多様化が見られます。同様に交通の便がいい納骨堂も選択肢の一つにあげられます。海洋散骨は、本来、改葬には該当しませんが、全体としては少数派であるものの散骨業者の主催で実施されています。